phinlodaのいつか聴いた曲

Yahoo!ブログの「phinlodaのいつか聴いた曲」に2009年~2019年の間投稿した内容を移転いたしました。

あこがれ - 井上陽水

さて、久しぶりにイルカさんから離れて、今日は井上陽水さんの古い曲から、あこがれ

この物凄いステレオタイプは何なんだろうという歌詞。ついサラっと聴いてしまうのだけど、何かおかしい。もっとも、昨今は「荒野をめざし旅する」というような男、いや、漢なのか、そういうのは絶滅しているような気もするのだが、それを言えば清く優しく生きる女というのも随分怪しい。いつの間にかそういう時代じゃなくなっている?

曲の方はギターに乗せて歌うのだが、このギターは結構凄い。フォークでもなくロックでもなく、何だかよく分からんけどギュンギュンしていて。もっと凄いのは歌。前述のように、この歌詞は何かおかしい。あこがれという題名になっているし、歌詞にも「あこがれてしまう」と書いてある。しかし、陽水氏の歌い方は、どう考えてもあこがれているように歌っていない。むしろ絶望に近い。「し~ま~う~」の所に強烈にかかったエコーは奈落の底に落ちて行くような感じさえする。この曲は曲者なのである。

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