あの頃のぼくは - イルカ
歌詞は男性の立場で、別れた女性のことを綴っている内容。モチーフは叙情派フォークの時代に頻繁に使われた同棲生活のような背景を思わせる。女性が飛び出して行って戻ってこないというのは、チューリップのサボテンの花という唄があるが、サボテンの花の前向きな態度に比べると、この歌は一歩引いた別のところから見ているような、そんな描写的なものを感じさせる。思い出は思い出として抱えて生きていくというテーマは、伊勢氏の世界観として他の歌でも出てくるものだ。
曲はイルカ風のフォーク。ニューミュージックと呼ばれていた頃の走り。フォークロックというよりもフォークっぽいが、「君はもう…」から始まるサビのメロディがよい。サビの後のフレーズでまとめる所が、思い出というテーマを雰囲気で感じさせてくれる。
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