風にのせて - イルカ
前回紹介したときには、この歌に出てくる「風」のことに触れなかった。この歌の風は、花を揺らす存在である。花のことを歌った歌はたくさんあるが、この歌は、風にゆれている花を特別なものとして受け止める。ゆれていないといけないのだ。それが具体的に何なのかを解説するのは野暮というものだろう。禅問答じゃないから言葉に出来ないとまでは言わないが、自分で気付かないとこの歌を聴いたことにはならないのではないか。
少なくとも、人と人をつなぐものであることは確かだろう。非生物である、単なる空気の動きに過ぎない「風」を、そのような意思のあるものと感じさせるところが面白い。もっとも、風が擬人化されて物語になるのは、よくあることかもしれないが。
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