phinlodaのいつか聴いた曲

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六月の花嫁 - 谷山浩子

今日で六月終わりか、ということで結婚ソングはまだありそうだが今月最後の歌は谷山浩子さんで六月の花嫁。実はリクエストはロウィナ・コルテスさんを紹介してくれたのだが、そちらは今日まで聴いたことがなかった。

歌詞に雨も出てくる。雨が別れの象徴だという話をさんざん書いたのだが、この歌でも雨というアイテムは不吉な雰囲気を増している。そもそもこの歌に出てくる人の背景が暗いのと、相手がどんな人物なのか全く描写されていないのが微妙な雰囲気で、なぜかその中でもさりげなく出てくる「少し悲しい」という科白が興味深い。

曲はピアノのイントロと弦楽器のリードで始まる。すぐに歌が始まってエレピが入るのだが、基本的にマイナーコードで暗いアレンジ。この歌詞ならメジャーコードを基本にして作曲すればそれなりにかなり明るい歌になるはずなのだが、この暗さは何なのだろう。ロウィナ・コルテスさんのバージョンは最初可愛らしく歌っていて素直にこれからの明るい人生に期待しようみたいな感覚で歌おうとしているんだろうなと想像できる。流石に途中でメロディに負けそうになっているようだが、最後はメジャーコードに転調して終わらせているのもちょっとした抵抗みたいな。それが、谷山さんの歌はとことん暗くて最後までマイナーコードで閉めていてこれでもかという感じが凄まじい。

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