Night Flight - Led Zeppelin

Led Zeppelin の伝説の2枚組アルバム、Physical Graffiti に収録されている曲から、Night Flight。ググってみたら、この曲が好きな人が案外多いようだ。夜間飛行という邦題が付いている。確かに night は夜だけど flight というのはこの場合、飛行じゃなくて逃亡という意味じゃないのかな。つまり夜逃げ。夜間逃避行。ていうか、オリジナルタイトルがきっちり韻を踏んでいるのだから何か工夫できないかなとか思った。

歌詞は大まかに素直に解釈すれば、新しい世界に飛び出そう系の内容。個人的には We are in the middle of a change in destination という所が素晴らしいと思う。俺達はゴールに向かう途中だ、というまあそれだけのことだが、それだけに、どこまでも象徴的に解釈できるから。ただし、この歌は wikipedia によれば、attempting to evade the military draft となっている。徴兵から逃げ出す歌ということになる。徴兵制度って今の日本人には一番実感できない制度の一つな訳で、そういう意味ではピンと来ない罠。最初に飛行じゃなくて逃亡と書いたけど、歌詞では汽車に乗っている。train と書いてあるし、Mr. Breakman と Mr. Fireman が出てくるし。いや、もしかして空を飛ぶのかもしれない。銀河鉄道みたいな。

曲はそんなシリアスな歌詞なのにこんな感想を書いたらフザケるなと怒られそうだから先に謝っておきますけどごめんなさい、第一印象ってコカコーラの CM ソングみたいな感じ。スカッと爽やか。どちらかというと夏のイメージ。途中で何度かリズムが変るのが面白い。最後はいつ終わるんだろう、と思わせるところも絶妙。オルガンも凄い。何となく汽笛って感じ。汽笛も死語なのかな、最近の汽車は煙をあまり出さない石炭を使うらしい。汽笛も今だと電子音かも。

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