いとしき日々よ - 平井堅
歌詞は基本的には想い出を抱いて生きるという古来からのテーマに基いた古典的なものだが、それゆえに曖昧でどうにでも受け止められる余裕があるところが共感を呼ぶ。こういう感覚は誰にでもあるからだ。最後が「歩き出そう」と前向きに締めくくっているのは、去年の震災後のテーマ「がんばろう」を象徴している感じがするが、リリースのタイミングを考えると、震災前に歌詞が出来ていた可能性が高いような気もする。
曲は静かにピアノから始まってだんだんサビに向かって盛り上げていく。「その笑顔に」の所で重ねた「その」という言葉が効果的に印象付けた後、サビの高音が圧倒的な存在感。やはり紅白に選ばれるだけのものがある。
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